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総額表示の義務化について
2021年4月から総額表示の義務化が始まりますね。
これまで税抜表示と税込表示が入り混じっていた状況だったので、これでわかりやすくなります。
消費者としては総額がわかりやすくなるメリットがあります。
ですが事業者にとっては価格設定に悩む面が多くなるでしょう。
1,078円より980円の方が訴求力は強いですから。実質値下げになってしまうところも多いはず。
ユニクロとジーユーは税込表示にしたことで9%の実質値下げになった模様。お値段をほとんど据え置きにしたってことですね。
ですがこれは体力のある企業だからできる施策。小規模事業者にとっては難しい判断が必要とされます。
総額表示の義務化といっても罰則はあるの?と思って調べてみましたが具体的な罰則は現在ないみたいです。
まぁ総額表示の義務化を知らなかったり忘れていたりする事業者も多少はいるでしょうから、罰則をつけることによる混乱を防ぐためですかね。
価格設定は難しい判断ですが、値上げをするチャンスでもあると思います。ユニクロとは逆の戦略です。
総額表示により以前との価格差があいまいになるので、値上げしてもそれほど拒否感が生まれないのでしょう。
実際値上げすると発表している外食チェーンもちらほら確認できています。
消費税10%の増税時に出費が増えた実感があったので、今回の総額表示でも同じことにならないか個人的には心配です。
新型コロナウイルスの影響により所得が下がってしまった人も多いので、ここにきて出費増加は非常にしんどいこと。
総額表示の義務化は消費者のための施策ですので、難しい判断だとは思いますが出費増加につながるような流れにはなってほしくないですね。